こんにちは
もうすぐ7月も終わりです。 しばらくぶりの更新です。
近くの電子基準点を使った自宅の3つのアンテナの測定ですが、得られたデータを時間軸でプロットしてみると、その違いが良くわかります。
今回はアンテナとして評価の高いTallysman TW2710と、中国から購入した中華アンテナ2個の性能についての話です。値段的には中華アンテナはTW2710の1/5程度です。沢山の中華アンテナが販売されているようですが、この中で多少なりとも使えるものが見つかれば、それはそれで庶民の一人として助かります。
目次
TW2710
Tallysman のTW2710は自宅の基準局として使用しているアンテナですが、電子基準点を使って得た 1時間ほどのxx.posのデータをOpenofficeを使ってプロットしたものです。Y1軸が東経で赤線、Y2軸が緯度で青線。
同時に得られた高さ方向のデータは
データの後半で大きな変動がありますが、位置にも影響していそうです。
Fix解が得られるまでの時間
Fix解が得られるまでの時間ですが
00:06:30 程度です。
一度Fix解が得られると途中で途切れることはないようです。
中国から購入したアンテナA(GPS+北斗)
アンテナAで得られたデータをプロットして見ました。なお3つのアンテナのデータはほぼ同時に得られているはず です。
経度のデータにFix解が途切れた様子が見えます。緯度のデータにも多少変化が。
先ほどのTellysmanのアンテナに比べて変動が大きそうですが、Fix解が得られた時間はTW2710よりも早いかもしれません。
Fix解が得られるまでの時間
最初の解が得られるまでの時間は00:05:00 で早いように見えます。ただ、途中で解が途切れているようです。
中国から購入したアンテナB(GPS+Glonass)
アンテナBのデータをプロットして見ました。
同時に得られた高さ方向のデータは
先ほどのアンテナAよりもさらに変動が大きいように見えます。特にデータ取得の前半は、他のアンテナに比べてもズレが大きいようです。
Fix解が得られるまでの時間
00:12:00 ほど時間が掛かっています。
TW2710とアンテナA(GPS+北斗)
上記のデータを取得したあとに時間をおいてもう一度データをとってみました。なおプロットしたデータの経度や緯度の範囲は同じにしてあります。
TW2710
受信機の性能も違いがあるかと思ってC94-N8PからNEO-M8Tに変えてみました。同時刻にデータを取ってみないと比較できないので受信機の評価はできませんので。
高さ方向のデータ
Fix解が得られるまでの時間
00:20:00 ほど掛かっています。
アンテナA(GPS+北斗)
アンテナA(GPS+北斗)は価格の割りによいデータを取るようなのでTW2710と同時刻のデータをここに載せてみます。
青が緯度で赤が経度です。レンジ巾はTW2710と同じにしてあります。
このデータを見ると、TW2710よりもFIX解が得られるまでの時間がはやいようです。
高さ方向のデータ
Fix解が得られるまでの時間
00:04:00 でした。
まとめ
今まで、得られたposのデータの経度と緯度に関しては非常に興味があったのですが、今回時間軸でプロットして見ると高さ方向のデータと、経度と緯度の関係がなんとなくわかるような気が。
中国から購入したアンテナAの性能は割といいのかもしれません。受信機の性能の差がどの程度あるのか気になったので交換してデータを取って見ました。 その結果について「TW2719とアンテナA(GPS+北斗)」の項目に書きましたが、色んな条件で お! と思わせるようなこともありそうです。
ただこれらのアンテナは地上高8mほどのところにありますが、地上部で同じ性能を発揮できるかは分かりません。
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